2007/4/8 三菱 デリカ D:5
放送日 2007 4/8(#105)
車種 三菱・デリカ D:5
G-PREMIUM
(CVT・6速スポーツモード機能付)
試乗車 同上
出演者
三菱自動車工業株式会社
商品開発統括部門
C-seg商品開発プロジェクト
プロジェクトマネージャー
野村 真三
(のむら しんぞう)
試乗車主要諸元
全長 4730㎜
全幅 1795㎜
全高 1870㎜
ホイールベース 2850㎜
車両重量 1800㎏
エンジン 水冷直列4気筒DOHC
総排気量 2359cc
最高出力 170/6000(PS/rpm)
最大トルク 23.0/4100(㎏・m/rpm)
トランスミッション INVECS-Ⅲ 6速CVT
(スポーツモード機能付)
最小回転半径 5.6m
車両本体価格 341.25万円(消費税込み価格)
燃費(番組測定値) 9.0㎞/L(10・15モード 10.4㎞/L))
騒音(番組測定値) 67dB(高速100㎞走行時)
ミラーTOミラー幅 2120㎜
ライバルとの違い
今回5世代めとなるデリカだが、元々「デリバリーカー(配達の為の車)」を
短略化したネーミングで、初代、2代目は機能を重視した1BOXカーだった。
3代目になって「スターワゴン」と呼ばれ、パジェロのシャシーを使った本格的な
オフロード性能を併せ持つ1BOXカーに変貌を遂げた。
4代目は「スペースギア」と呼ばれ、フラットフロアーを持つミニバンとなった。
ただ、パジェロのシャシーでフラットフロアを実現した為。床が高くなり、
乗降性の悪い車になってしまった。13年振りに発売された今回のモデルは
その床の高さを大幅に改善してきた(-200㎜)。
しかし低床化によりオフロード性能が犠牲になるような事はなく、
最低地上高などは従来モデルより高くなった(+20㎜)。
これはベースとなる車両をパジェロからアウトランダーに
変更したことが大きく影響しているのだろう。
そこで今回は過密状態のミニバン試乗に挑むデリカD:5の実力をじっくり見てみたい。
高速試乗の印象は、先代がまるで二階建てバスに乗っている様な高い位置に
座っていた感じの車に対して、今回はその印象ななく普段ミニバンに乗っているユーザー
なら違和感のない着座位置になった。
走りについても背の高い事によるボディのふらつきなどはなく、淡々と高速を流して
走ることができる。オフロード走行を意識し、かなり高い(210㎜)最低地上高を
持っているが、高速が恐いという印象はなく、ハンドルを軽く左右に切っても
ロールはあるが不安定な印象はない。サスペンションもしなやかに動いていて好感がもてる。
日産セレナ・トヨタノア、ヴォクシー・ホンダステップワゴンなどが事実上のライバルとなるが、
3ナンバーサイズのデリカはボディサイズが取り回しの面で不利な部分もあり、逆に居住性や
広いトレッドからもたらす安定感などがアドバンテージとなるだろう。
ワインディングでは従来型より重心が低くなったとはいえ、背の高いボディの影響で、
コーナー進入時のハンドルの効きがスローにセッティングされていて、スポーティな印象は薄い。
1.8tあるボディを引っ張るエンジンだが、大人4人+機材を積んでも必要分の動力性能を
きちんと出している。ミニバンということを考えれば必要十分。
オフロード走行性能は三菱のVTRをみる限りでは、パジェロでないと走破できない様な悪路でも
なんの問題もなく走破することが出来る。サポートカーとしてほとんど改造なしで
(ダンパー、バネなどは変更している)パリダカールラリーを完走していることからも
実力は高いだろう。
気になる乗降性だが、ドライバーシートに座ってみるとさすがにお尻を下ろしてから
足を引き上げる様な乗り方は出来ない。アシストグリップを掴み、よじ登る様な動きになるが
従来型と比べると飛躍的に乗り込みやすくなった。
インパネ回りは武骨な印象だが、これはあえてそう言った印象にしているようだ。
2座目、3座目も大きなシートが装着される。シートスライド量も大きく1座+2座、
2座+3座のフルフラット化が可能。ただしセンター部のヘッドレスト、3点式シートベルトは
装着されない。これについては早急に改善して欲しい。
まとめると「ライバルとの違い」→当然違う、それはオフロードの走行シーンをみても明らか。
その一方で先代はどうだったのかと言えば、先代もライバルと違う。ただ、それによって失う物も
大きかった。そこでデリカD:5はオフロードの性能を高く保ちながら、他のライバルに近い
乗降性を実現してきたことが最大のトピックだろう。例えばこのパッケージングで価格を抑えて
さらに乗降性がUPした「2WD版」なんて企画も面白いかもしれない。


