セルボという名は1998年のセルボモードの生産中止で一旦、名前が途絶えた。今回、新型セルボで8年ぶりにその名を復活させた。
セルボというクルマはスズキのスペシャリティー軽カーという位置づけなモデルだった。
現在、軽自動車市場は好調で各メーカー、様々なクルマをラインナップ。
その中には、三菱i(アイ)、ダイハツ ソニカ、スバル R2など安いだけでも、広いだけでもない。
もっと生活を豊かにするようなライフスタイル的なプレミアムなクルマが増えてきた。
スズキではそのプレミアム的な存在の軽自動車のポジションが薄かった。そこでセルボというクルマを復活させた。
今回のツボ「スズキの考えるプレミアム軽」。スズキは軽自動車ナンバー1のメーカーとしてずっときた。
その中で軽自動車ならではのもの、軽自動車に求められているものをすごくよく知っているメーカーだと思う。
そのスズキが満を持してプレミアムな軽自動車を投入してきた。スズキの考えるプレミアムな軽自動車とはどんなものなのか見ていきたい。
試乗から感じるのは、大人っぽいスペシャルティーカーを身につけてきた。
外観はどっしりとしてヨーロッパ車的な塊感を持っている。内装もブラック基調でシンプル。
さすがに軽自動車なので高級な素材を使うことはできないがダッシュボード、ドアトリムなど
凝ったデザインに仕上げている。安いクルマに乗っている感じはしない。
高速道路を80㎞/hで巡行しているときの静粛性は合格点が付く。ターボエンジンで60馬力、
軽自動車の自主規制馬力64馬力をあえて出さずに低中速に振ったエンジンに仕上げてある。
その結果、普段使う速度域の走りに良い面を生みだしている。
乗り心地はかための印象。スペシャリティカーのキャラクターが入っているのか足回りはかためになっている。
乗り味は軽自動車としてはどっしりした感じというのが印象的。
市街地の試乗では、動力性能、静粛性能、エンジンまわりに関しては文句の付けようがないくらい力強く走ってくれる。
ストップ&ゴーの発進もスタート直後からトルクが出てくれる。
荒れた路面を走るととがったショックは出ないがクルマの上下動が大きめに出る。
セルボを贅沢な大人のラグジュアリー車としてとらえるともっと上下動をゆったりとさせた方が良いが、
スポーティでスタイリッシュなクルマととらえるならば、この乗り心地は満足できる。そこは、セルボというクルマに
どんなものを求めて乗るかで評価は変わってくる。
軽自動車は乗車人数、積載荷物で乗り心地が大きく変わる。
普段の一人乗りと4人+荷物では加速、ハンドリングの影響は大。小さいクルマになればなるほど大きくなる。
その点をふまえて評価をしたほうが良い。
番組を通して検証してきたがボンネットを開けるとボディと同色にペイントされていない部分もあったり、
ライバルのプレミアム的な軽自動車と比べても少し価格が安い。スズキは軽自動車の立場、存在を崩していない。
肝心な所はしっかりとつくり、ユーザーが求めないような部分にはコストを削減し、なるべく安く仕上げ、
プレミアム感を出してくるそこら辺が上手いところだと思う。