2007/1/21 #94 ポルシェ ケイマン
車種 ポルシェ・ケイマン
試乗車 ポルシェ・ケイマン(5速MT)
出演者 ポルシェ・ジャパン株式会社
マーケティング部 課長
内藤 久善
アフターセールス部
サービスグループ 課長
初澤 純
試乗車主要諸元
全長 4340㎜
全幅 1800㎜
全高 1305㎜
ホイールベース 2415㎜
車両重量 1360㎏
エンジン 水平対向6気筒DOHC
総排気量 2687cc
最高出力 245/6500(PS/rpm)
最大トルク 273/4600-6000(N・m/rpm)
トランスミッション 5速マニュアルトランスミッション
最小回転半径 5.2m
車両本体価格 633.0万円(消費税込み価格)
燃費(番組測定値) 9.7㎞/L(10・15モード 9.6㎞/L))
騒音(番組測定値) 72dB(高速100㎞走行時)
ミラーTOミラー幅 1940㎜
岡崎五朗のツボ「ポルシェの魅力」
ポルシェと言えば、走りの性能に絶対妥協しない世界を代表するピュアスポーツカーメーカー。
今回はこのケイマンをテキストにポルシェの持つスポーツカーとしての魅力。
特に走りの性能を中心に検証したいと思う。
高速道路の印象でまず感じるのが「ボディの固さ」。
固い殻に包まれている様な印象がキャビンの中にひしひしと伝わってくる。
また、固いボディを使っているので取り付けられているサスペンションが良く動く。
ピュアスポーツというと乗り心地が悪いという印象を多くの人は持っているが、
意外な程に快適性が高いことに驚く。ピュアスポーツがもつ走りの性能の高さと
日常的に使うことができる快適性を旨く両立していることがポルシェの最大の魅力と言える。
エンジンリアミッドシップに積むレイアウトだが、水平対向6気筒エンジンが奏でるサウンドが
後方から聞こえてくる。但し、メカニカルノイズや雑音の様な音は聞こえてこない。
ミッドシップカーというとフロントにエンジンを積む車より直進安定性が不利だが、
実際に乗ってみると直進性は全く問題ない。
その一方でミッドシップが持つステアリングのソリッド感は全く損なわれていない。
直進安定性と機敏な動きは相反するものだが、その2つを相当高いレベルでさらりと両立している。
エンジン自体、スペック的には尖ったものではないが、フィーリング、音、レスポンスが良く
駆動系がしっかりしているのでまるでアクセルとタイヤが直結しているかの様な印象がある。
ワインディングではまさに水を得た魚。エンジンは上の回転域までスムーズに回り、トルクも十分。
足回りの印象は「素直で軽快」。
ハンドルを切り込む→車がキュッと回る→回り込んだ動きがピタッと止まる。
動きの軽快さ、正確さ、ステアリングインフォメーションの豊富さなど、
全ての車に求められる能力がもの凄く高い濃度で実現されている。
MT車だがクラッチの重さも全く気にならない位軽く、フィーリングも申し分ない。
乗り心地も含め、普段使っていて嫌だなと感じる部分がない。
ブレーキも「踏んだだけで気持ちが良い」。制動力、コントロール性は勿論、
踏み込むことが楽しくてしょうがない印象。ブレーキに関しては群を抜いている。
この車にネガティブな部分があるかと言われれば、全くないと答えるしかない。
やっぱりポルシェは凄い。
普通、車をオープンにすると車両価格が高くなる。しかしこのケイマンはほぼ同じプラットホームを
使うオープンカー「ボクスター」より高い価格となる。その辺りをインポーターに伺ってみると
「ルーフをクローズにすることでボディ剛性が飛躍的に高くなり、スポーツカーとしての
パフォーマンスが大きく向上している。ポルシェの場合、パフォーマンスの高いモデルが上級車種と
いう位置づけとなる。」とのこと。
ボディ剛性の強さだが、例えばドライバーがシートを揺らしたり、ステアリングをたたいたりしても
取り付け部分にガタつくことはない。だからと言って固いことはない。
いままでポルシェの持つ魅力について語って来たが、是非一度乗ってみて体感して欲しい。
これが魅力を理解する早道だろう。


