Jリーグ
Jリーグディビジョン1 ファーストステージ最終節 横浜F・マリノスは勝てば優勝が決まる。岡田監督は最終節を前にして「優勝をかけて鹿島と横浜国際で戦う最高の舞台。 小細工はいらない。」 と話していた。この最高の舞台を実況する機会に私は緊張していた。
99年セカンドステージで清水エスパルス優勝を実況したことがある。このときは2位横浜が逆転優勝の可能性を残していたが、開始早々にアレックス(現浦和レッズ三都主アレサンドロ)のゴールで先制され、柳・想鉄のゴールで追いついたものの、その後退場で一人少ない状態になり、結局、安永聡太郎(現横浜F・マリノス)に決勝ゴールを許し、清水エスパルスに優勝を決められた。初めて優勝がかかった試合を実況した私は緊張して訳も判らぬまま終わってしまったような気持ちだった。
横浜F・マリノスは2000年ファーストステージで優勝。このときは国立競技場で市原と対戦。終了後セレッソ大阪対川崎フロンターレの結果をピッチの上で見届けて逆転優勝が決まった。昨年の完全優勝、ファーストステージは自宅でテレビ観戦。セカンドステージはスタンドの記者席だった。それぞれに思い出はあるが優勝の瞬間を実況した今回は格別だった。
岡田監督が試合後に話した言葉で印象に残ったことがある。就任当初目標にしていたはずなのだが「常勝チームを目指すのはやめた。それよりも目の前の試合を一つ一つ戦うしかないってわかったから。」 という言葉。選手層の厚さ、ポジション争いから生まれる競争意識で超過密日程を戦って、史上初のステージ3連覇を果たした横浜F・マリノスもやはり「一つ一つの積み重ね」 なのだ。
不本意な実況になってしまった99年の清水優勝、体調を壊して自宅でテレビ観戦だった昨年のファーストステージ。 これらの経験も絶対に無駄では無かったと思いたい。そして今回最高の機会を実況させてくれた横浜F・マリノスに感謝すると同時にもっと大きな夢を見させてくれることに期待したい。


