食と現代美術
ゴルフボールって、どんな味だと思います?
こんな問いを投げかけてくる、小さな屋台があります。
場所は、馬車道駅そばの旧第一銀行-現在、BankART1929Yokohamaと呼ばれている建物。現在、BankART Marketという、食と現代美術をテーマにしたイベントが行われています。この屋台は、そのイベントの一環として出されているもの。

「食」 がテーマの、アートな市場。 海外に行っても、まず市場をチェックする市場好き(?)の私としては見逃せない! と思って、さっそく行ってみたのでした。
食べられないものにも 「味」 がある。 4人の芸術大学の学生さんたちが、食べられるもの ・ 食べられないものを使って、リアルタイムで、様々な 「料理」 を作り上げています。屋台の棚に並ぶ、カセットテープ、ゴルフボール、葉巻、眼鏡、カスタネット、香水・・・これも全部、「食材」。出来上がった作品、いえいえ、「料理」 がメニュー紹介文とともに並んでいます。
先ほどの 「ゴルフボール」 の作品はこちら。

「休みの日は海に連れて行ってくれるって言ったのに。」
作者の片山大輔さんは、ゴルフボールを見るたびに、子供の頃のそんなほろ苦い気持ちを思い出すそうです。食べられないけれども、そんな 「思い」 という味を持っている。食べられないもの、食べられるものにとらわれず、表現したい 「味」 がある。そこから浮かび上がる 「景色」 を見る人の心に映したい。
この屋台では、来た人も 「料理」 に参加できます。 食べ物を粗末にしてはいけない、という意味でちょっと抵抗を感じながらも、私も新しい 「味」 作りに挑戦してみました。普段見慣れた日用品が、「食材」 と思うだけで、違った風に見えてきて、なかなか新鮮な感覚。お皿の上に、物語を作り上げてゆく。

ちなみにテーマは 「人間」 です…(^^;)
どんな 「食材」 を選ぼう?? この 「食材」 の意味は?
(そもそも、「意味」 という言葉も、「意(こころ)」 の 「味」 と書くのですね)
会場には、即興で 「食」 に関する歌を一緒に作り上げるコーナーや、彫刻家の方が作った
アートな形のアイスクリーム、詩が書かれたコースターや、卵の殻を使った盆栽? などが売られています。

市場は、ひとが交流する場であり、そこで暮らす人々の、生活の、生命の息吹が感じられる場所。
顔と顔を合わせて、手から手に伝わるあたたかさ。

ものをたべないひとはいない。

食べることは、生きること。
そんな、人間にとっての根本的な部分をアートにしたら、どうなるか。
「食」 という言葉でくくれる、こんなに色々な世界があるんだと感じたひとときでした。
3月14日までの期間限定。
「横濱芸術のれん街」 という名前で、近くのレストランも会場となって、
アート作品の展示なども行っているそうです。 ランチとともに楽しむアート巡り、素敵だなと思っています。

早速、横濱芸術のれん街の一店、HANA-YAさんに行ってきました。
横浜の色々な建物をイメージした、「建築をかじってみよう」 というデザートが展示されていました。

