トリエンナーレ

芸術の秋!という事で、山下公園のそばでやっている、「横浜トリエンナーレ2005」 に行って来ました!
ここしばらく、美術館に行ったりという、文化的活動?をしていなかった私。
う~ん、アートって・・・難しい感じのだったらどうしよう・・・なんて思っていたのですが、
そんな私の 「アート観」 をくつがえす展示内容でした!
今回のテーマは、「アートサーカス」 という事で、山下公園の横の会場には、サーカスを思わせる、赤と白の旗が翻っています。
環境音楽(?)が流れ、停泊している客船を眺めながら、のんびり歩くと、
それだけで何だかいい気分。
ふと横を見ると、
フェンスを一つ隔てた向こう側の倉庫では、
仕事の合間に缶コーヒーとタバコで寛いでいるおじさんたちがいたりして、
まさに日常の中の非日常? 何だか不思議な空間。
歩くこと約5分。 たどり着いたメイン会場は、大きな倉庫。
その中で、私が気になった 「アート」 をいくつかご紹介していきますね。
☆ 「触れる」 アート
倉庫の一角にある、小さなステージ。 その上で、一心に木を削っている人が。
何かな?と思ってみてみると、その人の前には、並べられた使い古しの石鹸。「手にとって見てください」 と言われて持ってみると、「え?」 軽い。「石鹸だと思いました?」
ええ。 何で、使い古しの石鹸なんて作ってるんですか?「それが、一番人の手に触れるでしょ。」
ええ、ですけど、どうして? 「僕、元々絵をやってたんですけど、遠くから眺めてるんじゃなくて、
もっと人の手に触れてもらえるものが作りたくて、これを作り出したんです」ふうん。 どの辺が大変ですか?「手触り感を出す事ですかね、全部手彫りなんで」
嬉しいのは、どんな時?「やっぱり、持ってびっくりしてもらった時ですかね。触る事で、「あ、これは石鹸じゃないんだ」って、情報の共有が出来る。見て分かるアートじゃなくて、触って分かるアート。そういう表現手段として、この 『石鹸』 を作っているんです」そうだったんだ。
確かに 「お手をふれないで下さい」 じゃなくて、「お手をふれてください」。
そんなアートがあっていいと思う。
普段は大阪芸術短大で助手をしているという、西本紀文さん。
ちなみに、このステージは日替わりで、他にもパフォーマンスがあったり、
盛りだくさんの内容だそう。
☆ 「くつろぐ」 アート
倉庫の真ん中に、何だか楽しげな空間。
学生の頃演劇をやっていた私は、良く下北沢の小劇場に通っていた。
その頃の、何だか懐かしい雰囲気を感じて、中に入ってみる。
GIG GROCERY と書いてあって、
韓国のお布団みたいな、赤やピンクの派手な模様のマットが敷いてある。
その上にはポンポンと、丸いクッション。 無造作に積み上げられた本や雑誌。
そう、ここは 「カフェ」。 週末にはタイのビールも出るという。
そこにいる人たちは、
クッションに寝転がって携帯のメールを打ったり、本を読んだり。
更には寝ちゃってる人、クッションの上で飛び跳ねてる人までいる。
そんな、リラックス空間。
(ちなみに、こんな本も・・・「えっ?」 と思うタイトルですよね。
原作はタイ。 ちなみに、内容は全くタイトルと関係ありません。
結構笑える本でした。)

☆ 「遊ぶ」 アート
他にも、こんなアートが。
積み木と弦楽器の弦で作った、大きな楽器。
積み木の積み方を変えたり、弦を緩めたりすると、音が変わって、何だか楽しい。
こうしたら、どういう音が出るかな?という遊び心が刺激されます。
それから、突然登場する卓球台。 なぜかその下には植物が・・・。

動くとキラキラ光って、とってもロマンチックなブランコ(もちろん乗れます)。
他にも、巨大なモノポリー(週末に開催する大会で優勝すると、壁に似顔絵を書いてもらえるらしい) や、学園祭を思い出す、巨大迷路など、遊べるアートが盛りだくさん。

今回のテーマは 「アートサーカス」。
そのせいか、大人がつい童心に返ってしまうような、楽しい展示が多いなと思いました。
「くつろぐ」 にしても、「遊ぶ」 にしても、「どこがアート?」って言う人もいるかもしれない。
でも、そこにある物に見ている人が関わる事で、普段の 「大人の」 生活の中で忘れている、何かを発見したり、思い出したりする。そういう新鮮な 「驚き」 を与えるための、「働きかけ」。
つまり、アートって、会話や文章と同じ、人に対する 「かかわりの手段」 の一つなのかな、という気がしました。 アーティストたちが投げかけてくる 「アート」 という名前のボールが、自分にどんな風に跳ね返ってくるか。
12月18日まで開催していますので、興味のある方は、
あなただけの 「新鮮な感覚」 を探しに、行ってみてはいかがですか?

