監督・野村克也
野村克也氏に出会ったのは、今から30年以上も前のRKB毎日放送時代。南海対太平洋の中継を大阪球場で制作した時のことだ。難波で野村氏に話を聞いた。「自分は徹底的に現役にこだわりたい。南海のユニフォームを着ているから野村なんや。ユニフォームを脱いだら、ただのオッサンや。」何故か、あのときの言葉が、今でも脳裏を離れない。
「畑を耕し、種をまき、花を咲かせる」と言ってヤクルトを3年目で優勝させた野村氏。阪神の監督を引き受けたとき、「今年は畑を耕すシーズンですね」と声をかけると、「ここでは畑を耕す前に、石ころを拾って捨てなあかんのや」と嘆いた。阪神の再建は、星野氏の剛腕よって成し遂げられた。
野球ファンは、オーナーと監督の熱意の大切さを知った。新球団でも4年で強くなれる。「東北楽天」は73歳の野村克也がプロ野球界に残した宝物だ。

プロ野球選手にとって高校野球は心の故郷だ。野村克也は京都の峰山高校出身。テスト生として南海に入団。苦労をかけた母親に親孝行したかった。契約解除の危機に青ざめ、3年目でチャンスをつかみ、入団4年目で四番打者。8年連続本塁打王、戦後初の三冠王。「安打、本塁打、打点」の通算記録は、全てがプロ野球歴代2位。パリーグが生んだ不世出の大打者である。今季、阪神の金本が通算400号、楽天の山﨑武が300号に到達したが、野村克也の「657号」には届かない。
高校野球は「松坂大輔」の夏から、はや10年。今年は90回記念大会。神奈川から2校が甲子園に出場する。神奈川を南北に分け、7月12日から県下12球場での熱戦。昭和47年から高校野球中継をスタートした「テレビ神奈川」では、今年も大会初日の開会式から、26、27日の南北の決勝戦まで、保土ヶ谷球場と横浜スタジアムから31試合を中継。全球場の試合結果は、大会期間中、毎晩放送する「高校野球ニュース」でお伝えする。神奈川の熱い夏が始まった。

