長野県・菅平高原の夏
大学のラグビー部の多くは長野県菅平高原で夏合宿を行う。
高原に点在するグラウンドでは連日練習試合が組まれる。
最大の注目カードは8月の第三日曜日に行われる 「早稲田対関東学院」。
この4年間、決勝で対戦した関東学院と早稲田は、
夏の菅平で勝った方が決勝を制して大学日本一になった。
関東、早稲田、関東、早稲田、5年目のこの夏は早大が勝ち、対戦成績は3勝2敗。
ラガー達が魂を磨く夏合宿、菅平の風景をご紹介しよう。

蕎麦の白い花が高原の夏に良く似合う。
菅平では日本のトップレフリーも練習試合の笛を吹く。
下井真介氏とて例外ではない。
この日は帝京大とエンセイ大の試合で汗を流した。
高原は霧に包まれることが多い。 時には深い霧で試合の続行が困難になることもある。
法政大対東海大は濃霧のため前半で中止となった。

菅平高原の旅館にとって8月のラグビー夏合宿のシーズンはかきいれどきだ。
ひと部屋に多くの部員の宿泊を受け入れるため効率が良い。
宿の数が限られているうえ、8月だけの季節需要。
各大学も贅沢を言える状況ではない。
関東学院、明治、法政といった強豪チームでさえ、
各旅館が所有するラグビーグラウンドを借りて練習している。

早稲田大学だけは別格だ。
「早大菅平セミナーハウス」 を8月の合宿拠点とし、隣接する自前のグラウンドで練習する。
土が1面、芝が2面。 トレーニングルームには上井草のトレーニング機器がすべて運び込まれる。
宿舎もグラウンドも早大の施設だ。

関東学院の黄金時代に早稲田が立ちはだかる。
8年連続で大学選手権決勝に進出した関東学院。 優勝5回、準優勝3回。
関東学院は、ラグビー界の名門である法政、明治、慶應、早稲田を次々と退けてきたが、
初めて2年連続して菅平の早稲田グラウンドに散った。 早稲田が関東学院に牙を剥いた菅平高原。
ラグビー場の傍らでは農家の人達が野菜の収穫に追われていた。


