早咲きの桜

2004年04月01日

太陽の光が暖かく感じられるようになった。
ひとあし早く春を迎えに、伊豆に向かった。
海の景色は昔と変わらない。

伊東で乗り換えて、
伊豆高原駅に久しぶりに降り立った駅前からは遥か海の彼方に、伊豆大島が見えた。
大島は、ここ伊豆高原からは直線距離で小田原よりも近い。
利島や新島の島影は、伊豆の旅には欠かせない風情だ。

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陽光は春でも、高原を吹き抜ける風は冷たい。
冬を耐えた木々は、太陽の輝きに季節の訪れを感じている。
枯れ枝の向こうに見える空には、春の明るさがあった。

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木々と草花に囲まれてのひとときは、心がなごむ。
野鳥のさえずりが、あたりの静寂を際立たせる。
伊豆高原は空気が美味い。 ミモザも、すでに花をつけ始めていた。

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伊豆高原駅から大室山に向かう登りの一本道、桜並木通りには、「染井吉野」 が
道の両側に植えられている。
桜の時期には道路全体を桜がおおう壮観な並木道となる。
わき道を散策すると、すでに開花した桜の木に出会った。

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伊豆半島を更に南下したところにある加茂郡河津町の木と
して知られる「河津桜」は、今では鎌倉の鶴岡八幡宮でも
見ることが出来るほど各地に植樹された。

昭和30年に河津町で若木が発見され、昭和41年に初めて花をつけた。
昭和49年に 「河津桜」 と命名された。
早咲きの河津桜は、開花期が2月上旬から3月上旬の約1ヶ月間。
咲いてすぐ散る染井吉野よりも、花を楽しめる期間が長い。

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トトロが出てきそうな緑の大木に別れを告げて、
伊豆高原の旅を終えた。 久々に食べた伊東駅の稲荷鮨は美味かった。

小田原駅で降りて、「守谷のアンパン」 を買った。
美味い物の魅力は、早咲きの桜に勝るとも劣らない。
河津桜の写真を眺めながら、母が伊豆や箱根の旅の帰りに買って帰った、
懐かしいアンパンの味を思い出した。

日時: 16:52
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