9/1:地域はあなたを待っているPart2
先週に引き続き、「地域はあなたを待っている~団塊の世代へのメッセージ」と題して、定年後の地域活動への参加について、中田 宏編集長とゲストに作家の加藤 仁さん、そして横浜市内で地域活動を行っている団体の方々を迎えてお送りしました。

団塊世代へのアンケートでは、定年後は「NPO参加などで自然保護活動に取り組みたい」「地域の防災や防犯活動に取り組みたい」という声が多いようです。

加藤さんは、「仕事ずくめの生活を送りながら、地域社会が疲弊していったことを忸怩たる思いで見ていた気持ちから社会貢献やボランティアに目が向いている」と分析しています。

また「競争が激しかった経験から、定年後はライバルではない、様々な人たちと交流を持ちたいと思っている」とも指摘。
さて、今回も地域活動の事例を紹介します。

南区にある川井さん宅は敷地の中に昔ながらの里山風景が広がる自然豊かな場所。

その一角には大正期にこの地で活動した陶芸家・井上良斎が使った登り窯があります。
戦前に輸出用の陶磁器を焼いて、大岡川で横浜港に運んでいたという歴史ある窯です。

この登り窯と里山の自然を残そうと活動しているのが「登り窯と永田の自然を守る会」の皆さん。
周辺の住民が中心になり、この窯を修復、自然観察教室や永田地区の歴史を研究しています。

今年「横浜市まち普請事業」に認定され、市の助成を受けて里山の整備を行うことになりました。
将来、ホタルの水路を作ったり、作業場や茶室を整備して皆が憩える場所にしたいとのことです。

場所は個人の庭ですが、地域にとっては昔ながらの自然と歴史が残された大切な場所。
ここを守りたいという気持ちが地域活動の力の源になっています。
愛甲郡愛川町の竹林で間伐作業を行う皆さん。

ボランティアで竹林の保全育成に取り組む「日本の竹ファンクラブ」の皆さんです。

普段は横浜市内を中心に活動していますが、依頼があれば市外にも出向きます。
現在200名以上の会員が活動し、各地でイベントや調査研究も行っています。

その活動を取材に、夏休みに行われた「竹細工教室」に伺いました。

竹とんぼなどのおもちゃはもちろん、竹のお箸や茶碗、ぐい飲みなども作っていました。
実は竹の間伐はできるのですが、その間伐材の使い道で困ることが多いそうです。

クラブの皆さんはそれぞれに得意分野があるので、それを活かして活動しています。
中には区役所で定年後に参加できるサークルを探していたら偶然目に留まり、面白そうなのでやってみたという方もいました。

“サンマ焼き名人”や“焼き鳥名人”に“カップ酒名人”…
得意技があれば誰でも参加OK。竹のアイディアを考え出せればそれが環境保全に繋がります。
こちらは瀬谷区の長屋門公園。

ここを拠点に活動しているのが「おやじの広場」の皆さん。

赤いTシャツのユニフォームを纏っているのは50代から70代で、30名ほどが参加しています。

長屋門公園の清掃やイベントのみならず、公園を飛び出し子育て支援や安全パトロールなど、様々なボランティア活動を行っています。この日はお祭り用のお神輿作り。

メンバーの中に大工仕事が得意な方がいて、その方が今回のリーダーです。

「おやじの広場」には会長や組織図といったものが無く、参加したい人が参加し、出入りも自由というフレキシブルなやり方で活動しています。

会社組織の中で生活してきたお父さんには新鮮な感じがするそうです。
これまで知らなかった地域の友人ができるのも魅力とのこと。
楽しくやっていれば入りたくなる…良い循環になっているようです。

これまでの世代に無いスキルを持った団塊世代の方々が定年退職後に地域に戻ってくれば、その地域はより活性化することになります。

そしてこの世代はNPOなど、自分自身で地域活動の場を作り出すノウハウやパワー、やる気を持っています。
行政もそういう場や、地域活動への参加をサポートするしくみを整備していく必要があります。
意欲を強く持つ団塊世代が地域活動へどう参加するか…
そのヒントになるイベントが9月22日(土)23日(日)に行われます。


「横浜ライフデザインフェア2007」(会場:パシフィコ横浜)
詳しくは運営事務局 045-681-3733
HPはこちらから
★来週予告
9月8日(土)は「横浜の消防に密着」
をお送りします。是非ごらん下さい。