■週刊 見・聞・録

開港の地・横浜には外国から様々なものが入り、それが日本全国に広まっていきました。
当時の最新の技術を求めて職人たちが横浜に集まり、独自の技術文化を築いていった歴史は今も生きています。

今回は「横浜のものづくり」をテーマに、横浜の職人たちが磨き抜いてきた技の伝承と、現在、横浜から世界に発信する技術を中田 宏編集長が突撃レポート!

最初に訪れたのは中区の大通り公園に面した「横浜市技能文化会館」。

その1階に横浜の職人の歴史を展示した博物館「匠プラザ」があります。
様々な「技術」や「道具」に関する展示物が並び、プロの職人たちがその技を伝授する講座などが行われています。

この日は横浜国立大学で書道を履修している学生たちが「表具」について、職人の方に教わっていました。普段は書くだけで、表装は表具屋さんにお願いしているだけだったという学生たちも、その技術の奥深さに驚いていました。

「若い世代に教える機会は少ないので、こうして“表具”に興味を持ってくれるのはうれしいこと」と横浜表装インテリア協会会長の不破野 武さん。

編集長も表装に挑戦!…しましたが、なかなかうまくいきません。それがこの「技」の難しさ。
指導してくれた岡 忠さん・俊幸さんも「仕上がったときは職人でも嬉しい」と話していました。

続いては中区若葉町にある「横浜市左官業協同組合」へ。

明治20年に結成され、120年の歴史を持つ横浜の左官業協働組合は、若い世代へ技術を伝承していこうと、親方たちが若手の指導を行う講習会を開いています。

伝統的な左官の技術である「なまこ壁」。
普段の仕事で使う技術ではありませんが、伝えていかなければ消えていってしまいます。

安土桃山時代から続く左官の歴史ですが、横浜とのつながりは深く、レンガ造りの倉庫や山手の洋館などの歴史的建造物は西洋に技法と日本の左官の技術が組み合わさって生まれたもの。

「左官の技術が無ければその修理は出来なくなってしまう」と代表理事の熊澤さん。

珪藻土など天然素材を使って環境にも人にも優しい左官の「技」。
「一人前になるには10年以上の修行が必要」ですが、「もっと多くの人に“左官”を知って欲しい」とのことです。

横浜から世界に発信する最新の技術を取材に、宮内記者は金沢区の福浦へ。

昭和25年創業の「野毛電気工業」はICやLSIといった、テレビや携帯電話のような家電製品から宇宙衛星にも使われる電子部品のメッキ技術を持つ会社です。

早速工場の中を取材… と思いましたが、「目に見えないごみでも製造に支障がある」とのことで窓越しの撮影。それだけ精密なものを作っているんです。

創業当時はわずか50坪の工場からスタートし特殊なランプを製造していましたが、時代の要請に応え、新しい技術を次々に開発し、昭和58年に現在の金沢工業団地に本社を構えました。

「横浜は国内は勿論、海外との接点も多いのがメリット」と佐藤中則社長。
「大学や工業系の高校も多く人材確保の点でも有利」だそうです。

どんなに便利になってオートメーションが進んでも基本は「作る人」にあります。
「海外には無い、新しい技術を横浜から発信したい」という熱い思いが最新の技術を生み出しています。
開港以来、様々な形で横浜に入り、その発展の原動力となってきた職人の技。
伝統の技術も先端技術も「人」が支えています。
そんな「技」の数々を体験できる「技能まつり」が9/30(日)中区・横浜公園(横浜スタジアム横)で開催されます。職人技の披露や作品の展示・販売などが行われます。
また、横浜市技能文化会館ではプロの職人に教わる「職人から学ぶ講座」を開いています。
衣食住の様々な分野で「匠の技」を体験できます。是非ご参加下さい。
★今回の取材先

■ハマ・インフォメーション
「参議院選挙投票日のお知らせ」

7月29日(日)は参議院選挙の投票日です。
投票には選挙管理委員会から送られる「投票のご案内」があると受付が早く終わります。
★お問合せ
横浜市選挙管理委員会:045-671-3336
またはホームページをご覧下さい。
「横浜市採用試験のお知らせ」


「社会人採用試験」と「高校卒程度、免許資格職などの採用試験」を実施。
★お問合せ
横浜市人事委員会事務局任用課
045-671-3347
☆次回予告
8月4日(土)の週刊見・聞・録は「横浜基礎力養成ツアー」です。
お楽しみに!