高校球児たちへ送るメッセージ
夏の高校野球は3年生にとって最後の大会。暑い夏に行われた1試合の記録で終わってしまう人もいる。結果が全てと考えればそれまでだけど、経過がとても重要なのです。
去年の夏が終わって新チームスタート!これまで一度もベンチ入りしたことがなかったから自分たちの代で絶対にレギュラーになるんだ!とがんばってきた。暇さえあればバットを振った。公園の壁にボールを投げて黙々とゴロ捕球の練習をした。秋・春はスタンドから応援だった。そしてやっと夏の大会で背番号20を手にした!
記録や結果ではわからないドラマがある!がんばれ高校球児!
甲子園の土を踏んだことがある。5年前、当時取材していた高校が選手権で決勝まで進み、閉会式直後にグランドで取材させてもらった。選手たちの話を聞き終えて少し落ち着いたときにふと見た光景が忘れられない。スコアボードとレフトの照明灯の向こうに見える真っ赤な夕陽。「誰もが憧れるけれど、誰もが見ることはできないこの風景。ここだけをめざしてみんなは頑張っている」そう考えただけで瞬間的に胸が熱くなった。あの風景を本当はみんなに見てもらいたい、もちろんそれは叶わないけれど、この夏も一人ひとりにエールを送りたい。
「勝つも負けるも高校野球」
191校が参加した神奈川大会の熱戦が続いている。開幕して1週間で、3分の2の学校の夏が終わった。負けを知らずに大会を終えるのは、今年は2校。189校が、一度だけ敗戦を知る。 部員9名で、秋と春を戦った高校の夏を2校、実況した。
1年生は入部したが、実質的には今も変わらぬ9人野球。そうは思えぬ見事な守備を見せてくれた「吉田島農林」に感激。守備では負けていなかった。6年振りに夏の勝利を味わった「新栄」は、東海大相模に圧倒された。すねに強烈な打球受けても続投した中村投手に胸を打たれた。
頑張れ高校球児!この夏は終わっても、君たちの人生の夏は、これからやってくる。

「今年も中村は泣くんだろうなぁ」会社の人に言われた言葉です。
毎年高校野球に携わり、毎回感動し、一緒に涙と汗を流します。
野球に縁のなかった私ですが、高校野球と出会って野球が好きになりました。
人は輝く瞬間があります。
その瞬間に心が奪われてしまうのです。
それぞれの夢や目標は違っていても全力投球、一生懸命に積み上げれば、
その瞬間に出会えると思うのです。
だからこと球児たちは悔いのない熱い熱い夏を過ごして欲しいのです。
きっと人生の、宝物になります。
野球に、一球に打ち込む、その輝く瞬間をとらえて見逃さないように、
私も両目をしっかり開いて応援しています。

今年は二つの甲子園出場校が決する神奈川大会も大詰め。歓喜の一方で「力を出し切りました。悔いはありません…」と目を真っ赤にした表情にも出会いました。負けて悔いを残さないことは難しいと思いますが、熱戦の中で発揮できた“成果”もあったからこそ胸を張れるはず。
実況前の取材で、限られた時間に伺えた言葉を胸に刻み、たとえ目立たない事でも、高校野球で一人一人が“目指してきたもの”が達成される一瞬を心を込めてお伝えします。
夢に向かってがむしゃらに努力する球児を、尊敬し羨ましく思います。
練習環境の変化、指導者の交代、怪我をしたりと、
球児一人ひとりの取り巻く状況は違うかもしれません。
でも目標は皆同じ。
周りには信頼し合える仲間。支え、応援してくれる人がいます。
2008夏、悔いを残さないようにおもいっきり戦ってください!
私も応援しています。