夢が叶った・・・初実況
就職活動のとき自分が言っていたこと
「いつかスポーツ実況をしたいです」。
23歳の就職から7年目。
それも大好きなサッカーでようやくスタートラインに立てました。 舞台は11月5日、全国高校サッカーの県予選準決勝 第二試合。(あ~選手権って小学校の頃からの憧れ! みんなここまでよくきたなぁ。すごいよ!)
①試合開始3時間半前に現場入り。かなり時間をかけて作った資料を見直す。
(照明が灯るグランドで選手に話を聞いたなぁ。みんなの「思い」を少しでも伝えたい!!)
②解説の安部一雄さんと打ち合わせ。
(どんな試合になるんだ!?緊張しているはずなのに、すごーく楽しみに♪どちらにも勝ってほしい!)
③第一試合が延長戦でも決着がつかずPK戦へ。第二試合の開始時間がずれ込む。 腹痛。
(動揺、動揺。…いや、待っている選手ももしかしたら、私と同じ気持ちかもしれない。落ち着こう。)
④第一試合終了で、ついに放送席へ。ヘッドセットを着用しピッチを見渡す。
(ついに…来ちゃったよ…。 頭が真っ白になってしまったら…いやいや!!大丈夫、大丈夫!)
⑤選手が入場し、主審がキックオフの笛を鳴らした
『ピーッ!!!』
『(第85回ぜんこ…、あ!!カフ【音声のスイッチ】 上げ忘れた!!)』
すぐさまカフを上げ、
『第85回 全国高校サッカー選手権神奈川大会…』
(うっわー、緊張してるぞー!!ダメダメ!楽しむくらいで、自分ガンバレ!)
それから80分は、本当にあっという間でした。
不思議と 「デビューした!」 感じはあまりありませんでした。それ以上に目の前で桐光学園、日大藤沢の選手たちが繰り広げた試合にのめり込んだのです。
チャンスを作るためにつなげた一本のパス、ゴールを死守するために懸命に走る背中、そしてゴールが生まれた瞬間のあの高揚と選手たちの笑顔。
自分の実況デビューより、取材したみんなの試合を伝えられた喜びの方がずっと大きく心に残りました。
と同時に、もっともっと 「伝えたい」 と思いました。選手の思いや、スポーツの面白さを。
そのためにはスポーツを見る目をもっともっと養い、そして“心ある” 取材を大事にしていきたいです。
とあるサッカー漫画のヒーローが着ていたユニフォームに憧れてサッカーを始めたのは小学三年生。
男子二十数名のなかに女子がひとり。ポジションはフォワードでした。試合に出られなくて悔し涙を流したこともよくありました。でも珍しくゴールを決めたあの感触は格別でした。
そういったスポーツの喜び、悔しさ、興奮を素直に感じ、これからも伝えていきます!
text:佐藤亜樹