アジア交流音楽祭2008

 プロフェッショナルが放つオーラ、私は好きです。スポーツ選手、料理人、医者…、世界中で活躍する様々なプロフェッショナル。彼らはその技術をもって、私たちの心をいつも“豊か”にしてくれます。今回は、川崎で触れ合った素敵なプロフェッショナルたちを紹介します。
アジアをはじめ多くの外国の人々が暮らす町、川崎。音楽を通してより交流を深めてもらいたいという願いを込めて、4年前に「アジア交流音楽祭」はスタートしました。この3年間、様々なアーティストが企画に賛同&参加してくださいましたが、今回は日本・中国・韓国に加え、タイ・ベトナムからもアーティストが集結。会場となったミューザかわさきシンフォニーホールは、まるでアジア音楽のスクランブル交差点!ステージ上はもちろん、舞台裏でも各国の言葉が飛び交い不思議な雰囲気になっていました。





では、私の一言コメントにのせてアーティストの皆さんをご紹介してまいりましょう♪
♪大ヒット曲『涙そうそう』でご存知、夏川りみさん
その伸びやかで、透き通るような歌声。仕事を忘れてうっとり、でした…。



♪津軽三味線で独自の世界を追求する、上妻宏光さん
今回は民謡も披露。ピアノとのコラボレーションも斬新!!

♪手嶌葵さんの声を聴いたら…
この世ではじめて聴くような歌声。きょうこの日にファンになったというお客さんもたくさん!

♪タイの国民的アイドル!アイス・サランユーさん
彼が歌えばみんなノリノリ!ちがうお客さんが客席に現れたように盛り上がりましたよ。

♪王子様系なのに実力派シンガー、韓国からは宇宙(ウジュ)さん
日本語もとってもお上手。イケメンなうえに、お優しい。女性が落ちないはずがありません(笑)

♪中国の伝統楽器・古箏の可能性を広げ続ける姜小青(ジャン・シャオチン)さん
中国の広大な地にすっくと立っているような、きれいな音色…

♪ベトナムからはダナン・トラディショナル・ミュージカル・グループ
川崎港と友好港締結を行っているダナン港。民族衣装も色鮮やかで素敵でした。

今回の私の仕事は「司会」。みなさんのステージが終わるたびにインタビューし、いろんな話を聞かせていただきました。と同時に舞台から見ると、いろんなお客さんが座っていることに気付きます。アーティストの方もそうなのだろうなと思いますが、「きょうはどんなお客さんが集まっているんだろう」そんなことが気になるものです。




さて、今回。会場が不思議と温かいものに包まれているような空気を私は感じました。もしかしたらお目当てのアーティストは人それぞれだったかもしれません。しかし、「音楽」という共通項でつながったとき、会場の雰囲気がひとつになっていたのです。それぞれの国の言葉や音で音楽を表現し、お客さんが体で感じる。「アジアにもいろんなアーティストがいるんだな」という一見単純で、しかしとても素敵なことをお客さんが肌で実感しているように思いました。だからでしょうか。客席から届く拍手ひとつに、私は温かさを感じることができたのだとあらためて思います。生のステージは、やはりいいものです。



そしてステージの最後に参加アーティストの皆さんが合唱した歌。川崎市出身・坂本久さんの「見上げてごらん夜の星を」でした。懸命に日本語で独唱もしてくださったタイの人気歌手、アイス・サランユーさん、そんなアイスさんを見守るようにまとめてくださった夏川さん、たとえばそんな景色に私は平和を感じました。



 この7組が共演すると、一体どうなるのだろう。ワクワクした気持ちで始まった音楽祭。フィナーレを迎えるころには素敵な演奏会に仕上がっていました。そしてすでに来年の開催も決定しています。2009年、川崎にどんなアーティストが集まり、アジアの風を吹かせてくれるのでしょうか。来年の春がいまから楽しみです。



by 佐藤亜樹