アナウンサーズマガジン

画面では決して見ることの出来ないアナの表情が満載!番組への意気込みや裏話も アナ本人の文章で紹介。

退社のご挨拶

2004年2月にテレビ神奈川へやってきて、丸11年。1月末をもちまして退社いたします。
もっとスポーツの現場に立ちたいという思いで仙台から神奈川へ越し、この11年間で多くの、本当に多くの現場に携わらせてもらいました。
なかでもスポーツ実況は夢の一つであり、ここ神奈川でその夢を叶えることができました。
高校サッカーから始まり、Jリーグ中継、高校野球中継、プロ野球中継、バスケットボール、バレーボールなど…。
しかし夢を叶えたということ以上に、スポーツから人生の多くを学んだことの方が自分の財産です。
競技に人生をかける人々の言葉・行動は本物です。

『練習のための練習じゃないんだ、試合のための練習なんだ。』

そんな言葉を聞けば自分自身にも当てはめてみました。
取材のための取材になってしまってはいないか、視聴者が知りたい・聞きたいことに思いを巡らせよう。

『起きたことは変えられない、でも気持ちは変えられる、前向きな気持ちに。』

放送中に言い間違えたり、ミスしたときは凹みます…。
でも時間も試合も止まってはくれない。気持ちを引きずらず、前に進むしかない。
その姿勢を教えてもらったのも、スポーツでした。

つい先日、全国高校サッカー選手権で準決勝まで進んだ日大藤沢高校サッカー部。
高校サッカーに憧れて小学3年生の時にサッカーを始めたので、
「最後の最後に、サッカーの神様がプレゼントくれているんだな」そんな気持ちを胸にひっそりと抱き、
年末年始を日大藤沢高校と過ごしました。
ベンチの横にいると監督や選手の息遣いがたくさん伝わってきます。
放送席とはまたちがう緊張感が漂う場所です。
そこでもたくさんの感動、たくさんの気づきに出会いました。
ベンチで指揮を執る佐藤輝勝監督(36)の目の前には毎試合、桜色の応援スタンドが広がっていました。
『スポーツや芸術は人に感動を与えるもの。
自分たちは高校生だが、ピッチに立つ以上はその使命がある。
スタンドの人々に感動を与えて、スタンドから力をもらって、
そうやって一体感を作り出してまた力にしていきたい』

感動を伝える仕事は、感動と隣り合わせです。
感動に浸りきってはいけないけれど、でも“感動屋”じゃないと務まらない。
そしてその感動を伝える限りは、自分も努力をしないといけない。
それでもまたどこかの指導者が言った言葉が胸に刺さります。
『おまえたち、泣くほどやったのかよ』
もっとやれることがたくさんあったのではないか、ちがうやり方もあったのではないか…
それでも次の道へ進みます。

これまで応援して下さった方々、
厳しいご意見を寄せてくださった方々、
様々なお話を聞かせて下さったチーム・選手の皆さん、

11年間、ありがとうございました!