アナウンサーズマガジン

画面では決して見ることの出来ないアナの表情が満載!番組への意気込みや裏話も アナ本人の文章で紹介。

トーマスサリーアナのblog

熱い熱い高校野球シーズン、今年も始まります!

今年もまもなく始まります、高校球児達の熱い夏!!

高校球児達の熱い夏

勝利の喜びを味わい続けられるのは、
186校のうち、たった1校。
勝っても負けても、それぞれのチームが作り出す
涙と汗と泥の混じったたくさんの物語に、
私達はどうしようもなく魅了されます。

tvkに来てすぐの頃、
高校野球を担当するにあたり先輩アナウンサーから
「中継や高校野球ニュースの放送を
一生の宝物だと思ってくれる選手もいる。それを
心に留めて取材に臨んで」と言われていました。

その言葉の意味を実感したのは2年前、番組の中で
ある一年生ピッチャーを取り上げた時のことです。

彼は、三年生のため、そして他県で同じく甲子園を
目指していたものの敗れてしまった兄の分もと
必死に投げ続けていましたが、一歩及ばず敗退。
試合終了後、先輩にお前のせいじゃないと言われても
泣き崩れて立つことも出来ませんでした。

取材では、試合に敗れ悔しく辛い想いをしている
選手や親御さんにも話を聞くことになるので、
毎回申し訳ない想いでいっぱいになります。
この時も、心の中で「ごめんね」と繰り返しながら
投げ続けた想いを取材させてもらいました。
彼のその一年生とは思えない強い責任感と勇気を
伝えるには、どんな言葉もふさわしくないように思え
何度も原稿を書き直し、最後までどう伝えるか
悩みながら高校野球ニュースで放送しました。

そして翌年の春の大会。球場で取材をしていると、
あの時取り上げた一年生ピッチャーのお母さんが、
わざわざ私を探して声をかけてきてくれました。
「あの時の放送は、兄弟2人の、我が家の家宝に
なっています。本当にありがとうございました。」
そう言って、何度も頭を下げて下さり、
私も改めて取材のお礼をしながら
もう少しで涙が出てしまうところでした。

試合では伝えきれない、
選手の覚悟や勇気、見守る親御さんの温かさ。
この時から、高校野球で繰り広げられる
何千もの宝物のような物語を一つでも伝えることが
私の役割だと思うようになりました。


あれから二年。当時取材した一年生ピッチャーは
なんとエースに成長しています!
あの時、たくさんの想いを背負い
押しつぶされそうになっていた小さな背中は、
一回りもふた回りも大きくなり
今たくましくチームを引っ張っています。

今年もきっと数え切れない程のドラマが生まれます。
一つでも伝えるべく、tvk一丸となって、
取材に駆けずりまわります!!
高校野球ニュースは、高校野球期間中、毎日放送!
開会式も完全生中継、是非一緒に熱く燃えましょう!