アナウンサーズマガジン

画面では決して見ることの出来ないアナの表情が満載!番組への意気込みや裏話も アナ本人の文章で紹介。

三崎幸恵アナのblog

ドラマのナレーションに初挑戦しました~!

普段 ナレーションっていうと、情報番組とか報道特集とかCMがほとんど。
大抵は当日に原稿を渡されて、声のトーンや読むスピードなどを確認後、時間に収まるように読みます。

・・・ドラマのナレーションって、どうやるんだろ?

と思っていると、ナレーションを録る2カ月ほど前に、まず台本が来ました。
ナレーションの台本じゃありません。ドラマの台本です。ドラマの台本を手にする機会はあまりないので、なんだかちょっと嬉しい♪
さらに、簡単な編集をした段階のDVDが届き、全体の流れを確認。
この時点ではまだ、自分がどんなナレーションを読むのか分からない状態。
それでも「このドラマの中に自分の声が流れるのかぁ」と思うと、なんかドキドキ☆
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録音1週間前になると、いよいよナレーション台本がDVDと一緒に届きました。
新たに届いたDVDは、より完成品に近い内容になっていて「あの場面がカットされてる!」とか「こんなシーンが加わったんだ!」と、見ながらいちいち感動(笑)
ナレーション台本も、録音当日まで書き直しが繰り返されました。ドラマって何度も何度も練り直されて完成するんですねぇ。。。

いよいよ都内にあるスタジオでナレーション録り。演出は、総合監督の大山勝美さん。
大山さんは、「ふぞろいの林檎たち」など、TBSで長年ドラマに携わってきた方で「厳しい方だから」などという声も聞いていたのでやや緊張・・・
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「まず、ラジオ体操しましょうか」
え?体操、ですか?
大山さん曰く、声は全身を使って出すものなので、俳優さんやベテランのナレーターさんにも必ずウォーミングアップをしてから録音に臨んでもらっている、との事。
横隔膜を伸ばすことを意識しながら・・・などと大山さんのご指導の下、ラジオ体操の中のいくつかの動きをゆっくりとした後、しばし休憩。

呼吸が整った頃「そろそろ、始めましょうか」
き、緊張するーっ!・・・と思いきや、先ほどの体操で意外にリラックスしている自分がいる。気付かぬうちに大山さんワールドに突入していたんですねぇ♪
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マイクの前に座ると「じゃあ、何度か深呼吸したら始めましょう」
いよいよ映像を見つつ、ナレーション収録開始!
「もう少し声を低めに出せますか?」「そこは語りかけるように読んでください」
とてもやさしく丁寧に伝えて下さる大山さん。
時々「やわらかく」「ふわっと」「くっと引いて」と、今まで言われたことのない表現も出てくるので、その言葉から大山さんがイメージしている雰囲気を想像して読んでみると
「う~ん、準優勝!」・・・と言いますと???
「もう一回いこうか」あ、惜しいっていう意味なんですね(笑)
「声で勝負しようとしちゃダメなんだよ。・・・って、アナウンサーにそんな事言っちゃダメか。声で勝負する仕事してんのにな、ハハハ」
大山さんは、作品に対しては厳しいですが、とても穏やかで楽しい方でした♪

「希望の翼」は、1945年4月から8月の4か月半を朝鮮半島でともに過ごした少年2人の物語です。ナレーションには、戦争の状況を説明する文章が数多く出てきます。
ドラマの制作には、「戦争」が「歴史」ではなく「経験」である方がたくさん携わっていて、大山さんもそのお一人です。
「準優勝」ではOKが出ない背景には、ドラマ制作に対する厳しさだけではないものがある事を感じました。
「支配する」「徹底的に」など、よく耳にする言葉の一つ一つに、実は数多くの命がかかわっている。
今までそんな風に思ったことが無かった自分は、やはり「歴史」でしかない世代である事を痛感したのと同時に、この作品は「歴史」世代の方にぜひ見ていただきたいと、強く思いました。

韓国ドラマやK-POPを楽しんでいる「歴史」世代の私たち。
このドラマを見た後は、今までとはすこし違った形で見えてくるものがあるかもしれません。
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◆2013年3月2日 19:00~20:55 放送
tvk開局40周年記念番組 ドキュメンタリードラマ
「希望の翼~あの時、ぼくらは13歳だった~」
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