アナウンサーズマガジン

画面では決して見ることの出来ないアナの表情が満載!番組への意気込みや裏話も アナ本人の文章で紹介。

仲山今日子アナのblog

2011年もよろしくお願いします☆

あけましておめでとうございます、皆様どんな新年を迎えられましたか?

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▲(左)会社に残っていたお正月らしさ?見事なチョーク絵は、カメラマン「す~さん」こと、鈴木さんの作品です☆
▲(右)うさぎの毛並みまでばっちり!

去年2010年は、振り返るとあっという間でしたが、取材する楽しさを実感した一年でした。

仕事を始めたばかりのとき、先輩に言われた、「取材するときは、“鳥の目”も“蟻の目”も大切にしなさい」という言葉が心に残っています。鳥のように俯瞰して見る視点、蟻のように地面の最も低いところから見る視点、両方を考えながら取材しなさい、という意味でした。

ひとつひとつの仕事で両方の視点が必要なのはもちろんですが、去年1年間を振り返って、新しく取り組んだことのうち、テーマとして最も「“鳥の目”的」だったのは、11月に横浜で開催されたグローバルな国際会議、APEC横浜の取材です。

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中継部分の取材や構成、原稿を含めて担当させていただきました。普段あまりなじみのない、国際的な外交の分野、難しいアルファベットの略名やカタカナが飛び交う会議でしたが、実際は私たちの生活や、ちょっと先の未来に直接影響してくること。経済の問題を身近な視点で捉えなおす難しさ、やりがいを感じた仕事でした。

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▲関税について説明しようと、スタッフと一緒に手作りしたフリップ。
入るサイズの袋がなく、この大きなフリップをそのまま持って馬車道駅からみなとみらい駅まで1人で電車に乗ったのは、さすがに少し恥ずかしかった・・・


逆に、最もテーマとして「“蟻の目“的」だったかな、と思うのは、企画から編集、一部カメラも担当したニュース930の特集、「いのちと向き合う」。いのちと向き合いながら活動している方々、一人ひとりの胸のうちに焦点を当てて作った特集です。

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流産や死産などで小さく亡くなった赤ちゃんのための服を作る活動を続けている「天使のブティック」代表の泉山典子さん、不登校の子どもたちと24年間向き合い続けている、「フリースペースたまりば」代表の西野博之さん、地域の終末期医療の担い手として奮闘する「めぐみ在宅クリニック」医師、小澤竹俊先生をご紹介しました。

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▲「天使のブティック」代表の泉山典子さん

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▲「フリースペースたまりば」代表の西野博之さん

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▲「めぐみ在宅クリニック」医師、小澤竹俊先生

昔から、人が避けて通ることができない、誰にでも関係がある普遍的なテーマが「いのち」だ、という思いがあり、いつか、このテーマで、自分の手で作品を作りたいと思っていました。いのちと真摯に向き合って活動している、ひとり一人の姿と思い。取材者である私自身、なるべく深く向き合って作ったつもりです。

ただ、多様な価値観や考え方がある分野だけに、取材した内容のどこの部分をクローズアップすればいいのか、価値観の押し付けになっていないか、(自分が入り込みすぎているだけに)初めて見た人が感情移入できるだろうか、そもそも、貴重な時間を割いて、心のうちをさらけ出してくれた方々の思いをちゃんと伝えられているのか。

・・・悩みつつも、判断し形にすることは、大きな経験となりましたし、取材した方々を始め、協力してくださった多くの方に、心から感謝しています。


番組を作る仕事は、料理にも例えられます。
眠る時間がないほど忙しい、小澤先生が、穏やかな笑顔を浮かべながら、取材中に言われたのは、「我々は、まな板の上ですから。」という言葉。とても重く、受け止めました。

せっかくの素材=よい話を聞いても、眠らせていてはいけない。だけれども、盛りだくさんに伝えようとしても逆に伝わらない。この、取捨選択は本当に悩むし、一番難しい部分だと思います。逆に言うと、作り手である、「料理人の技」が冴える部分でしょう。

2011年、“鳥の目“と“蟻の目“両方の選択眼を忘れず、
「良い料理人」になるべく、精進したいと思います!

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▲今年の初仕事、ラグビーのリポーター。
スポーツの分野も、「料理人の技」が求められる仕事であり、たくさんの学びと感動を与えてくれる現場です。先輩の「技」を学びながら、今年も頑張ります!