アナウンサーズマガジン

画面では決して見ることの出来ないアナの表情が満載!番組への意気込みや裏話も アナ本人の文章で紹介。

吉井祥博アナのblog

6本のバット

 先日家の整理をしたら、我が家にはバットが6本もありました。
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 2本は私が学生時代に草野球の試合で使っていたもの、1本は長男が中学校の野球部で使用しています。

 他の3本は私にとって、大事な記念のバット…今から12年ほど前、tvkに入って間もない頃の1月、初めての自主トレーニング取材に横須賀にあるベイスターズ練習場へ出掛けました。当時入団2年目の相川亮二捕手(まだ背番号は59)がバッティング練習をしていましたが、その際バットに少しだけひびが入ってしまいました。相川捕手が捨てようとしたバットを見た私が「何となく、もったいないですね。」と声をかけると、相川捕手は冗談交じりに「よかったら、どうぞ!」という返答。そのまま持ってきてしまいました。
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相川捕手が球界を代表する選手になり大活躍を実況する今も時折、当時の姿を思い出します。

 こちらはベイスターズ佐伯貴弘選手から、6年くらい前に頂いた練習用バット。
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 やはり1月の自主トレーニング中、誰よりも遅くまで練習を続けていた佐伯選手が、少し残念そうに見つめていたバットがありました。長い間、佐伯選手と猛練習を共にしてきても折れることがなかった練習用バットにひびが入ってしまったとのことでした。話が途切れると佐伯選手は「よかったら、持っていってください...」と連れ添ったバットを渡してくれました。私なりに佐伯選手の思いを受け止め、大事に持って帰り、これ以上痛まない様に補強して私の部屋に置いてあります。ずしりと感じる重みと同時に、グリップに厚く張り付いた松ヤニが佐伯選手の練習量を語ってくれます。普段の中継時に結果を実況するのはもちろん、選手一人一人が積み重ねたものを取材し、できる限り表現していこう!見る度に決意を新たにさせてくれるバットです。

 残る1本は3年前の12月、横浜高校野球部50周年式典の司会をさせて頂いた時のもの。
18_a05.jpg鏡開きの際に使用したバットで「硬式バットでありながら、鏡開きに適した特別製」だそうです。
非常に価値ある一品ですが素人の私が手にしてもバランスが良く振りやすく感じます。
今は野球をしている中学1年の長男が好んで毎日の“素振り”に使用しています。
横浜高校野球部50年の歴史のご利益があるといいのですが…

 特別コレクションしようと意識したことはないのですが、自然と我が家にあつまったバット達。1本1本と思いを語り合えるような、愛着があります。