アナウンサーズマガジン

画面では決して見ることの出来ないアナの表情が満載!番組への意気込みや裏話も アナ本人の文章で紹介。

吉井祥博アナのblog

18年前の思い出

img_09_1.jpg年が明け、寒い季節を越えると、足早にやって来る新年度。 街中では、就職を控え「卒業旅行」 のプランを練り始めている人達の話を、時々耳にします。

私の場合は、今から18年前。 アナウンサーとしてスタートを切った会社(以前にも書きました、岩手放送)の研修が2月から始まるため、大学の試験期間中、合間を縫った1月後半、約2週間の一人旅でした。主な行き先は、タイ。道中、4日間過ごしたのがプーケット島・・・年末の津波で大きな被害を受けた場所の一つです。当時は、今ほど観光地化しておらず、滞在したKataビーチは人影もまばらでした。どこまでも、のどかな風景が広がっています。 想像を絶する強烈な陽射し。

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岩場に潜れば、体をくすぐる様につついてくる熱帯魚。さして美味しいとは思わなかったのに、なぜか毎日海辺のレストランで食べたサメのステーキとフルーツサラダ。一泊1000円のバンガローは造りが古く、夜中に蚊帳の隙間から枕元に落ちてきた、20cm大のトカゲ。

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写真を撮る機会そのものが少なかったのか、私のカメラを見ると「撮ってくれ。 日本に帰ったら、写真をおくってくれ!」 と半ば一方的なペースで、メモ帳に住所を書き込む親子・・・沢山の思い出の中で、一番心に刻まれたのは 「優しさ」 でした。プーケットの人達に道を尋ねると、たとえ言葉が通じなくても、最後まで諦めずに教えてくれます。

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ビーチに行くためにバッグを預けたレストランの店員は、夕方戻った際、バッグの破れていた箇所をきれいに修繕してくれました。

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今回の津波で、インド洋側のKataビーチも被害を受けたと聞きます。 インターネットで見た限りでは、人々は復興に向けて立ち上がり、少しずつ、通常営業をしているホテルも増えているようでした。 それでも、「心優しい人達」 がもしかしたら、辛い生活を強いられているのでは?と映像を目にする度に心が痛みます。
せめて、18年前の思いに少しでも応えようと、募金の機会を見つけては「輝いた笑顔を取り戻してくれますように。」 と願うばかりです。